横澤橋を、寸又峡方面に向かって、左側の山手にこの
馬頭観音はあります。左側には
地蔵菩薩立像も祀られています。 馬頭観音には、道中安全の文字が刻まれています。しっかりとした顔立ちで、頭上の馬もしっかりと残っています。 この場所は、現在は車道になっていますが、以前は
千頭森林鉄道が通っていた場所で、寸又峡方面へ観光客も乗せていました。 交通の要所には、馬頭観音が祀られる事が多く、この馬頭観音も例外ではないと思います。 また、千頭森林鉄道の車道化に伴い、他の場所から移転した可能性も残ります。地蔵菩薩立像の由来もはっきりとしたことは解からないのですが、この様な場所では事故が起こりやすく、 その為に命を落とした人たちの霊を、なぐさめるためではなかったかと推測されます。 この地蔵菩薩立像も移転された可能性が十分にあります。 それは、両石仏が台座の部分でしっかりとコンクリートで固定され、石仏の年代よりも新しそうに見えるからです。 勿論、後世の補強と考える事も出来ます。 お花などか供えられ、現在でも信仰されている石仏です。
素朴なお顔立ちの馬頭観音です。長い間、そしてこれからも、道中の安全を見守って行く事でしょう。
地蔵菩薩立像の写真です。慈悲深いお顔立ちで、苔生した感じが経た年月を感じさせます。建馬頭観音及び地蔵菩薩は、いつ頃の建立かは解りませんでした。