この発電所跡は、陸路で行くには中々難しい所にあります。 最寄りの駅は、大井川鐵道本線の
川根温泉笹間渡駅という事になりますが、 陸路でのアクセスが大変な為、対岸から見る事にすれば、
地名駅が良いでしょう。 ここまでは、約1・5kmです。 地名駅からは、県道77号線・国道473号線を家山方面に戻り、
昭和橋・
鵜山大橋を共に越えて少し進めば大井川の対岸にこの発電所を見る事が出来ます。 発電所跡の周りには茶畑があり、管理されているようなので、陸路でのアクセスは可能と思います。 地元の人に聞いたところ、お茶の機械や肥料は対岸からロープを渡して運んでいるとの事でした。 恐らく収穫したお茶もその方法で運んでいると推測されます。 この発電所跡の歴史は、 昭和6年に東海紙料(旧大倉財閥に属した製紙会社で、現在の東海パルプの前身)の発電所として、運用が開始されました。昭和36年に、川口発電所の建設のため、
赤松発電所と交換し廃止されました。
地名の発電所も同じ様な経緯で廃止となっています。 認可最大出力:4030kw(後に5000kw)。笹間川から取水し大井川へ放水していました。 さて、対岸から見た笹間渡発電所は、茶畑の中に取り残された歴史遺産という感じで存在しています。 殆どはがれてしまっている壁の赤い塗料が、廃止になってからの年月を感じさせます。
建物を拡大してみると、鉄枠がはまっているようですが、ガラスは殆ど割れているようです。 陸路の聞き取り調査をして、十分に計画を立てて、この発電所跡に訪れたいと思っています。